Weissのような華やかなピースが目を引くジュエリーメーカー。キラキラと眩しいジュエリーはずっと眺めていたいぐらいに素敵なものばかりです。1943年 Louis Kramerとその兄弟のMorris、HarryによってN.Y.に創立されたジュエリーメーカー。
Weissのような華やかなスワロフスキーラインストーンのジュエリーをメインに低価格なラインから高価格なものまで、ターゲット層の広い展開でした。
色とりどりのスワロフスキーのほか、ルーサイト、天然石を模倣したグラスやカラーパールなども多く見られます。
個人的にはオパールのストーンを使用した作品はカラートーンが素晴らしく見事だと思います
またサフィレットににたサファリンを使用したピースもいくつかあり、こちらはレア。
オパール系のストーンは色合わせが絶品
綺麗なスワロフスキは華やかなカラーが。丁寧に爪留めされています。
高価なラインには『Kramer』『 Kramer NY』の刻印が入り、安価なものにはペーパータグのみがつけられていたようです。
50年代
50年代のクレイマーのジュエリーはとても多彩で最もコレクターにも人気のある時期。5抽象模様や、幾何学パターンのジュエリー、フィギュアモチーフ(動物や昆虫)、王冠などのモチーフが多く見られます。
ラインストーンを石座にセットする前に黒いネットで覆った斬新な手法は多くの女性に驚きを与えます。
またこの頃本物のゴールドのように美しいプレート技術と輝くラインストーンのジュエリー『Golden Look』というシリーズも発売されます。
数々の素晴らしいジュエリーそしてそのジュエリーの質はクリスチャンディオールの目に留まり、50年代クレイマーはディオールのデザイナーとして招かれます。これらのピースは特に人気があり大変高い値段がついています。刻印は『Dior by Kramer』『Kramer for C.Dior』があります。
60年代
60年代には『Diamond Look』というシリーズが発売されます。アイスシルバーの美しいプレートにラインストーンの散りばめられたジュエリーが多く見られ当店でも『ブライダルジュエリー』としてご紹介させてただいており、上品で華やかなものが多く見られます。
Amourelle
60年代のコレクションで一番注目すべきは1963年の『Amourelle』のライン。HaskellのメインデザイナーであるFrank HessがKramerでデザイナーとして活躍した年の作品で、刻印は『Amourelle』のみ。大変レアで高価なピースです。
Frank Hessデザインの刻印はハートの可愛いプレート
こちらはのちのKramerの作品。Frank Hessの影響を受けたと思われます。
1970年代クレイマーはその扉を閉ざします。息を呑む見事なラインストーンの華やかできらめくパリュールはコレクターを魅了し、その価値は年々上昇しています。